日本橋・レンタルオフィス 2009年5月の記事
世界の失業者、5000万人増加
国際労働機関(ILO)は、28日、2009年の世界の失業者数が08年に比べて最大でで5000万人増加し、2億3千900万人に達するとの予測をまとめました。自動車などの産業界で人員削減の動きが加速しているためで、世界規模の雇用維持策などを協議するため、各国首脳と労使が参加する「雇用サミット」を6月中旬に開催するそうです。
09年の先進国失業率は08年の6.1%から9.0%、とくに雇用状況の悪い旧ソ連圏は9.0%から12.1%に上がる見通しだそうです。
ILOは、世界的な景気悪化に歯止めをかけるためには、各国政府や労使が雇用確保に向けて協調することが重要と訴えております。
農家の技、データベース化しITで次世代へ伝承
農林水産省は、農家が農産物を作る際のノウハウを「匠の技」としてデータベース化する方向で検討に入り、農業従事者の高齢化が進むなか、ITやAI(人工頭脳)を活用し、ベテラン農家の経験や勘を数値化して次の世代へと伝えていく方針だそうです。
農水省はロボットやITを使った農法などの専門家らで構成する研究会を立ち上げ、6月に初会合を開き、8月に報告書をまとめて、来年度にも本格的に着手する考えとのことです。
データベースは農家向けの専門情報から、新規参入者や家庭で野菜などを作る一般向けまで幅広い内容をインターネットなどで公開する案を軸に検討するそうです。
ICタグを使った作物の管理や屋内でレタスなどを作る「植物工場」の運営方法、有機野菜の作り方、果樹の収穫時期の判定がわかる仕組み等を想定しています。
日本の国は小さくない
日本は小さな国だと思っておりましたが、現在、世界には193の国があり、日本は面積では62位の国で、上位3分の1に入っているとの事です。
面積の大きな国は、ロシア、カナダ、中国、アメリカ、ブラジルが上位5カ国ですが、ヨーロッパと比べるとロシア、ウクライナは飛びぬけて大きく、それに次ぐフランス、スペイン、スウェーデンは、日本より大きな国ですが、その他のヨーロッパの国々、ドイツは日本より少し小さく、イタリアやイギリスなどはかなり小さいそうです。
一方、人口は中国、インド、アメリカ、インドネシア、ブラジルが上位5カ国ですが、日本の人口1億7千7百万人は世界で10位だそうです。
経済、技術、歴史、伝統、文化等で、日本は世界で大きな影響力を持ってきましfたが、国土、人口並びに教育水準、海洋資源等も高いレベルを持っており、それらを活かす政治、行政の力が待たれるところです。
イヤーエステ、仕事帰りにプチ癒し
「イヤーエステ」なる「耳かき」サービスが、ビジネスマンの癒しサービスとして定着し始めているそうです。
都内で10店舗以上ある「山本耳かき店」の渋谷店はJR渋谷駅東口近くの雑居ビルにあり、耳鼻科で研修を受けた女性スタッフが応対し、、まず疲れの具合や耳の状態などを伝え、耳のツボの軽いマッサージから始まり、ウエットティッシュやクリームのついた綿棒で耳の中と周囲を湿らせて、明るいライトで照らしながら耳をかきます。耳の形や耳垢の状態に応じ、竹や金属性など数種類の道具を使い分けるそうで、耳の入り口から1センチメートルくらいの部分をかいてもらうと心地よさについ眠ってしまうそうです。
耳かきが終わると、頭や首、肩を軽くたたきほぐして終了で、料金は30分コースが2700円、1時間コースが4800円、1時間のコースは、耳のうぶ毛の処理や手へのマッサージも付いているそうです。
最近は女性の利用者も増えているそうです。
昔は、妻の膝枕で耳をかいて貰うなんて事がありましたが、今は耳かきも事業になる時代なのですね。
OECD、日本の減反見直し提言
経済協力開発機構(OECD)は19日、日本農業の審査報告書を発表し、コメの生産調整(減反)について、競争力を弱めていると指摘したうえで、縮小か廃止すべきと提言いたしました。
試算では減反を縮小し、人為的なコメ価格の維持による農家保護を、所得補償に切り替えた場合、生産は2.5%増加する一方、コメ価格は3.9%下がり、農家の所得補償に充てる財政支出が約300億円増えるが、価格低下で消費者の効用は約790億円増すとのことです。一方、コメ農家は所得補償が価格低下の減収を補うほか、農地利用の効率化で効用は700億円増すとのことです。
減反の緩和・廃止は経済的効用だけでなく、水田が増えるため洪水防止や景観保護などの効用も生まれるとしています。
自給率を引き上げ、農地を有効利用する点からも減反は論理的ではなく、コメ価格の下落による減収は、所得補償で対応していく事が理に適っているのではないでしょうか。
コンビニPB世界展開
中国四川省にある成都イトーヨーカ堂2号店は、国内外にある約190店のイトーヨーカ堂の中で最も利益を稼ぐ店舗だそうで、これまで成長を支えてきた欧米が大きく落ち込み、新興国の需要が企業収益を支える構図が鮮明になってきており、中国、アジアでどれだけ稼げるかが勝負の分かれ目となっております。もっとも、数少ない「成長の地」には海外勢も大挙して参入しており、また力を増してきた現地企業との競争も激しくなってきております。
そんな中、セブン&アイ・ホールディングスは、主に食品で原材料調達段階から関与し、安いPBの販売額を3年後をめどに1兆円に増やし、世界同時不況の中で、世界展開に向けて低価格品を拡大し流通業のグローバル化が進む世界市場での競争力を高める方針です。
金融危機に端を発した世界不況により、これまでの世界の景色ががらりと変わり、我が国の流通業にもビジネスモデルの変化を促したようです。
化粧が使えるスペース、1時間300円
地下鉄東京メトロ池袋駅(東京・豊島区)の商業施設「エチカ池袋」に入居する有料パウダールームが仕事や学校帰りの若い女性でにぎわっており、1時間300円で備え付けの化粧品やドライヤーが使えて、自分だけの空間で手直ししたい女性の人気を集めているそうです。
パウダールームは仕切り版で区切られており、周囲を気にせずに直せ、追加料金を支払えば、美顔器などで手軽にエステもできるそうです。6月にはJR横浜駅構内にも同様の施設ができるそうです。
化粧直しといえば、これまでトイレ内が一般的でありますが(たまに電車内で見かけることもあります)、気兼ねなくできるという心理をとらえたグッドアイディアですね。
都会にミニダム
2012年春に開業する東京スカイツリー(東京都墨田区)は、電波塔として世界一、東京タワーの2倍近くになる超高層タワーですが、自慢はその地下にもあり、展望台や周辺施設の屋根に降った雨が流れ着く雨水タンクが容量2千6百35トンと小学校の一般的な25メートルプールの約9杯分あるそうで、「濾過殺菌してトイレの流し水や植栽の散水などに使う」計画だそうです。
また、09年3月に完成した新広島市民球場では、天然芝のグラウンドの下に最大1万5千トン飲み込む、直径100メートル、深さ5メートルの巨大な雨水貯留槽があるそうです。
新しいランドマークが巨大な水がめを備えるのは、散水などに活用するほか、集中豪雨発生時に大量の雨をいったん地下ににため、川や下水道に流れ込む勢いを和らげて都市水害を防ぐための水の一時避難所でもあります。
気象庁によりますと、雨量全体は大きく変わっているわけではありませんが、1998?2008年に1時間500ミリ以上の集中豪雨が発生した回数は平均239回と、1976?1986年に比べて5割増(温暖化の影響でしょうか)だそうで、さらに当たり前のことですが、緑地が少ない都市部では雨を地面で受け止めにくくなっております。
今後、都市のあり方は経済効率、利便性だけでなく自然との調和がますます重要ではないでしょうか。
グーグル、携帯使い星空探検
米グーグルはカリフォルニア州マウンテンビュー市の本社で技術発表会を開き、携帯電話を使って星空を検索できるソフトなどの新製品・サービスを発表しました。
夜空に携帯を向けると、その方角にある星や星座の名前などが携帯の画面に表示されるとのことで、ネット検索の強化を通じて利用者の獲得を進め、ネット広告収入の拡大など収益源の確保を目指す。
これから星空を眺める機会が増えるかもしれません。
日本政策金融公庫、商談会などビジネスマッチング積極化
国民生活金融公庫と中小企業金融公庫、、農林漁業金融公庫などが統合し、昨年10月に発足した日本政策金融公庫が中小企業や農林漁業者など異業種の取引先同士を引き合わせて新規ビジネスの創出を目指す活動に力を入れており、日本公庫の特色を生かせるサービスと判断し、すでに100件を超す案件に取り組んだそうです。
顧客同士を引き合わせたり、企業が集う商談会を開いたりする「ビジネスマッチング」は、ビジネスづくりを通じて資金需要が生まれ、金融機関と企業の関係も深まるため、民間金融機関も取り組んでいますが、日本公庫はすそ野の広い取引先を持っており、農業法人と食品加工会社の連携を進めて新商品のドレッシングを開発したりと、民間とひと味違った案件を導いているそうです。
インドの有識者、対日意識良好
外務省が8日発表した対日調査によりますと、「どの国が最も重要なパートナーか」との質問に対し、日本と答えた有識者は14%で、米国(48%)、ロシア(30%)、に次いで3位で、4位以下は中国(3%)、英国(2%)の順だそうです。
一方「インドにとって日本は信頼に足る友邦だと思うか」との問いには、「はい」58%、「ある程度」34%で、また日本企業のインド進出についても「歓迎」「どちらかというと歓迎」と評価する答えは94%に上ったとのことです。調査は面接方式で、2千7人の有識者から回答を得たとのことです。
植物工場に補助
経済産業省と農林水産省は屋内で農作物を生産する「植物工場」の建設費の半額を補助する新体制を導入し、普及の足かせになっている割高な工場の建設費を新制度により民間の参入を促し、工場数を3年間で3倍の150か所に増やしたいとしております。
植物工場は温度や湿度を制御しながら、発光ダイオード(LED)などの光源で農作物を栽培する施設で、天候や季節に左右されにくいため、農作物の安定生産を見込めるほか、農薬を減らせる利点もあります。
工場で用いる照明機器などの技術開発を進める研究拠点の整備も支援し、大学や企業の実験施設の建設費を助成し、栽培する農作物の品種改良や照明機器などの技術開発を促進し、光熱費の抑制などで生産費の3割削減を目指すとのことです。
新型ウィルス感染の有無、数時間で
国立感染症研究所は30日までに、今回の新型インフルエンザの感染を診断する試薬を開発したそうで、国内で新型インフルの確定診断が可能になりそうです。
来週にも全国の地方衛生研究所に配り検査体制を整えるとのことです。ウィルスの遺伝子を調べるための試薬で、花の粘膜などから採取した体液に含まれる原因ウィルスのDNAを増やして検出しやすくするそうで、数時間で感染の有無が分かるとのことです。
感染症研究所はWHOなどが公開した原因ウィルスの遺伝子の情報をもとに作製し、WHOから今回のウィルスのDNAを入手し判定制度を確かめてから配るそうです。