東京都、2億円の基金を創設し、歴史的建物の改修補助

東京都は、拠出金などで総額2億円の基金を立ち上げて、歴史的建造物の改修費用を補助する制度を2010年度に創設するとの事です。

対象になるのは都選定の歴史的建造物72件のうち、早稲田奉仕園スコットホールや神田・藪蕎麦など民間が所有する48件で、1件当たり約1000万円、年間2件ずつ10年間で計20件補助し所有者も一部負担することになります。

基金は都の拠出金が5000万円で、民間都市開発推進機構からも5000万円の拠出金を見込み、残り1億円は不動産会社などの民間企業や歴史的建造物の保存を訴える建築関係の学会などからも募るほか、都民にも募金を呼びかける計画で、広く一般から募ることで歴史的建造物の保存機運を高める狙いです。

都は歴史的景観を維持するため、1997年に景観条例を制定し、歴史的建造物を、歴史的な価値を有し建設後50年を経ていて、できるだけ創建当時の状態で保存されている・・・などを基準に選定しています。

歴史的建造物でも所有者の改修費負担が課題となっており、補助制度を新設する事にしたとの事です。


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