中国が不況を逆手に資源調達拡大

中国が世界的な不況を逆手にとり、資金繰りが悪化している資源大手への資金提供を通じて影響力を確保し、中国経済の成長に必要な資源の調達先を広げています。

中国国家開発銀行がブラジルの国営石油会社ペトロブラスに最大100億ドル(約9千400億円)を融資し、その見返りとして中国石油天然気集団(CNPC)と中国石油化工(シノペック)に最大日量16万バレルを提供するとし、対ロシアでは政府系石油会社ロスネフチと石油輸送会社トランスネフチに250億ドル(約2兆3千億円)を融資し、約20年間にわたって日量30万バレルの供給を受けるとの事です。石油以外では、中国アルミが英豪資源大手リオ・ティントに195億ドルの追加出資をし、鉄鉱石鉱山などの一部を買い取るとの事です。

中国の国有企業を監視する国有資産監督管理委員会の企画発展局長は、金融危機の到来で(企業を)底値で買う事が出来ると、指摘し中国勢の資源権益確保は今後さらに加速しそうだとの事です。


  • オフィスネット5つの特徴
  • レンタルオフィスの見学
03-3661-7402 お部屋情報 空室情報予約はこちらから