特許の国際出願件数、中国企業が初の首位

世界知的所有権機関(WIPO)が27日に発表した2008年の特許の国際出願件数(速報値)で、中国通信機器大手の華為技術が中国企業として初めて首位に立ちました。07年に日本企業で初の首位となったパナソニックが2位に転落し、1年でその座を譲り渡しました。中国は国別の件数ではまだ6位ですが、前年比11.9%増と急伸しており、「知的財産大国」に脱皮しつつあります。

華為技術は携帯電話の端末や基地局のシステムなどに強く、売上高の7割以上を海外で稼ぎ出しており、特にアジアの発展途上国でシェアを急拡大しております。日本勢ではトヨタ自動車が6位から4位にランクアップして健闘しましたが、国別の伸びは前年比3.6%増にとどまり、金融危機で景気が落ち込む先進国は各国とも不振で、特に米国は1.0%減とマイナスに転じました。

かつて日本がハングリー精神を持って知恵と技術を磨き、先進国企業を追い越して躍進してきたと同様に、いよいよ中国企業が躍進していく時代の幕開けを感じます。

中国は技術大国として、また消費大国、あるいは軍事大国として、これから益々その存在が大きくなっていく事でしょう。

 


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