病気診断、遺伝子で10分

微量の血液から病気の有無などを素早く診断できる「DNA(デオキシリボ核酸)チップ」という次世代遺伝子検査技術の実用化に向けた動きが加速しており、早ければ3年後の実用化を目指して厚生労働省に承認を申請する考えの企業もあるそうです。

実用化すれば遺伝子を手掛かりに個人の体質を簡単に調べられ、副作用が少ない治療が医療現場に広がると期待されています。

DNAチップは手のひらサイズのガラス板などの上にDNAを張り付けた検査器具で、素材や半導体の技術を応用してつくり、患者の血液などを上から落とすと、がんや感染症など病気の有無などが早ければ10分程度でわかるそうです。

これまでは各社によって検査方法などがバラバラで、医者や患者が安心して遺伝子検査に使えず、実用化が進まない最大の原因となっていましたが、国内企業60社は、DNAチップで病気などを正確に判断するため、検査方法や診断結果の共通化につながる技術の標準をまとめたとの事です。

DNAチップの国内市場は約60億円程度ですが、12年には500億円規模まで拡大すると予想されているそうです。


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