図書館が起業相談や農業支援など情報拠点に

図書館が本を貸し出すだけでなく、起業を支援し農協と連携しして農業経営を手助けする公共図書館まで現れてきました。栃木県小山市の市立中央図書館は、家庭菜園のレベルから新規就農を目指す人やプロの農家に至るまで相談に乗る「農業なんでも相談室」を開いております。小山市は東京に通勤する人も多いが、定年を迎え始めた団塊世代の中に農業への関心が強い人が分かり、07年度から農業支援を始めました。同館は05年度から連続セミナーを開くなどビジネス支援に取り組んできており起業にこぎつけた市民も既に4人いるそうです。

図書館の重要な機能の一つに相談窓口がありますが、情報探しの手助けという役割は必ずしも認識されてこなかったようですが、農業支援やビジネス支援は図書館本来のあり方を見つめなおす発想から生まれたようです。個人では負担が大きい商用データベースを気軽に利用出来るようにしたり、行政資料や地域資料、チラシなど流通ルートに乗りにくい資料を収集・保存するなど図書館が取り組む課題は少なくないようです。

図書館と公文書館の機能を併せ持つ奈良県立図書情報館や福岡市総合図書館、新潟県十日町市の十日町情報館などは既に実施しているそうですし、図書館と公文書館に博物館機能まで加えた栃木県芳賀町の総合情報館のような施設や地域情報を住民に発信し続ける滋賀県の愛荘町立図書館などの存在もあるそうです。

 


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